第3問 聖書の内容
第3問聖書の内容 問: 聖書はおもに何を教えていますか。 答: 聖書がおもに教えていることは、人が神について何を信じなければならないか、また神は人にどんな義務を求めておられるか、ということです。(テモテの第二の手紙1:13、3:16) 第一問では人生の目的を扱い、第二問ではその目的が成されるための唯一の基準となるのは聖書だとお伝えしました。それではその聖書の内容は一体どのようなものなのでしょうか。 それに対する答えが第三問に記されています。 「聖書ってどんな本ですか?」という質問にはいくつか答えが考えられますが、小教理問答の構造にならって答えるなら、人が神に関して信じるべきこと(知識)と、神が人に求めておられること(実践)が記されている本であると言えます。 小教理問答は下記のような構造をしています。 小教理問答 第一部 4-38問 人が神様に関して信じるべきこと 知識 小教理問答 第二部 39-107問 神様が人に求めていること 実践 神に関して何を信じるのか? 小教理問答は私たちが信じる対象に関する「知識」を強調しています。信仰には知識が必要です。何を信じているのか知らないで信じるならそれは「盲信」です。 神様は私に何を要求しているのか? 信仰は、その対象が求めるものを聞いて、その言葉のとおりに行動することです。 信仰と行動は別個のものではありません。 信仰は行動の根っこ(根拠)であり、行動は信仰から出る実です。 私たちは自分自身が従っている対象、愛する対象を知らなければいけません、そしてその対象が神であると知ったならば、神が何を好んでいるのか知る必要があります。 それを知れば従っていくことができます。 そしてそのように神に従い生きていく過程、それこそが私たちの人生なのです。 小教理問答第1問で学んだように「人の主な目的」は「神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶこと」ですが、これに向かうために必要なことが聖書には記されているのです。 第3問の回答は2つで構成されていますが、この2つは密接な関係にあります。回答の前半は「人が神について信じることは何か」ということですが、それは第4問から38問に記されています。そして主に三位一体の神とそのおはたらきとその結果に関する内容が扱われています。これが小教理問答の第一部です。 そして第3問の回答の後半は「神が人に対してどのような義務を求めているか」というものですが、これは第39問~107問にかけて扱われています。ここでは第1部で学んだ神様が私たちに対して守り従って欲しいと思っていることが何なのかを扱います。これが小教理問答の第二部です。 神様をしっかり知った上で信じることは、神様が私たちに求めていることをしっかり知って従順することを意味します。 私たちが聖書を通して学ぶこれらのことは、全て神様に栄光をささげ神様を永遠に、完全な形で喜ぶ人生のためのものです。わたしたちの人生のあらゆる場面で神様にフォーカスを当てて生きること。これこそ小教理問答が教える人生の目的にあった生き方です。